世の中にはいろんな考え方、いろんな主張を持つ人がいます。
私たちはそれを「色」と表現します。
中学生の皆さんは多くの場合、まだ自分の「色」を持っていません。まさに真っ白なキャンバスです。
そんな皆さんのキャンバスは、実は大人たちに狙われています。
「自分と同じ色をつけよう」としてくる大人が将来必ず現れます。
テレビ・新聞・インターネットといったメディアも同様です。皆さんのキャンバスに自分たちと同じ色をつけようとする気満々です。
気づいたらキャンバスが染め上げられていた。なんて事は日常茶飯事です。
私たちは、それを良しとしません。
私たちは皆さんのキャンバスが白いうちに「こんな色がある」という授業をします。
もちろん講師にも「色」はあります。この色をそのまま生徒につけてしまわぬよう留意し、「先生はこういう考えをしている、しかし君たちが同じ考えである必要はない」と、きちんと自分の色を伝え、その上で色を自ら選ぶよう促します。
誰かに勝手に色を塗らせない。事前にいろんな色を知った上で、生徒自身が納得して色を塗る。そんな授業を社会科では目指しています。